広告代理店で行われた20代社員のリストラ

広告代理店で行われた20代社員のリストラ

 パナソニックやNECなどの家電メーカーでは40代や50代を中心にリストラが行われていますが、マスコミの報道はその殆どがリストラされる側のことばかりです。

 

 しかし本当に知りたいのはリストラする側がどんな経過で、またどんな気持ちで社員をリストラしているかです。

 

 そこで今回ご紹介するのは正社員が約600人の広告代理店が2008年の秋に起きたリーマンショックが原因で、23歳〜28歳の若い20代の社員たち80人をリストラさせた46歳の元事業部長の話です。

リーマンショックがきっかけで30人のリストラ

 

 

 この広告代理店では1980年代後半のバブル期の再来とも呼ばれた2006年から2007年に掛けて、新卒だけでなく転職者も積極的に採用して50人程度の部署がわずか数年間で130人まで増えました。

 

 しかしリーマンショックが起きるとこの元事業部長は社長から数ヶ月以内に、広告制作部の130人の中で30人ほどを辞めさせるように命じられます。

 

 当時この130人の平均年齢は20代後半で、23歳〜28歳の30人のリストラを行ったのです。

 

 

さらに50人の社員がリストラのターゲットに

 

 

 最初に行うのは辞めるように仕向けるためのキャリア面談で、それでも辞めない場合は希望退職を募りさらに最後は退職勧奨です。

 

 辞めさせるポイントは自分には適性がないと思い込ませることで、結果を出すためには早く辞めるように仕向けることが大事だと言います。結局2009年2月までに、30人全員に辞表を書かせることに成功します。

 

 しかしこれで終わりではなく社長から再び、40〜50人のリストラを命じられたのです。残りの100人の社員も殆どが20代でしたが、会社の仕組みなどの知識もないことから抵抗もなかったと言います。

 

 

20代でもリストラで転職する可能性

 

 結局前の30人と合わせると合計80人の、20代の社員のリストラに成功します。すると他の部署でもリストラをするから、辞めさせるノウハウを教えて欲しいと言われたそうです。

 

 この元事業部長もこの会社に強い不信感を抱き、数ヵ月前に依願退職しています。当時は感覚が麻痺していたと語っていますが、リストラをする側には殆ど自責の念などありません。

 

 これからの時代は20代でも、リストラが行われない保証などありません。20代で追い込まれて転職するよりも、いつ何があってもいいように心の準備だけは忘れないことです。

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